2025/03/21 教育学科

【教育学科】日本学校音楽教育実践学会東北支部例会で学生が発表しました

2025年3月9日(日)、渡会ゼミ3,4年は、秋田大学で行われた「日本学校音楽教育実践学会第17回東北支部例会」に参加しました。

第1部に研究発表が行われ、その中で渡会ゼミ4年の菅原晴子さんが「小学校音楽科におけるリコーダーの息使い指導について」という題で発表しました。この研究は卒業論文として1年間かけて研究を行ったものです。内容としては、以下の通りです。

小学校でのリコーダー演奏について実際の小学校に行って調査をしました。すると、息使いの中でも、タンギング(息を区切って演奏すること)が難しい児童の多いことが明らかになりました。そこで、タンギングについて教科書に書かれている内容を分析し、小学校の先生方を対象としたアンケート調査を行いました。その結果、タンギングに関して教科書に書かれている数や、教師の意識の差などにより、タンギングが定着しにくいことがわかりました。これをもとに、タンギングを定着させる方法として、多様な発音について書き込みをすることを提案し、今後の展望として様々な発音のタンギングを網羅した練習教材の開発をしたいとまとめました。

この発表の後、会場校の秋田大学の先生などと意見交換を行い、タンギングの苦手な児童への具体的な対応方法など、貴重な意見をもらいました。

第2部では、サロンとして「AIと音楽科授業」「郷土の学習教材」の2グループに分かれ、授業での実践状況や今後のあり方について話し合いました。全体会での報告では、AIは基礎基本の段階やブラッシュアップの段階など、使われる場面を押さえていくと段階に応じて発展する可能性があること、郷土の教材では県によって捉え方が異なり、特に都市部においてはグローバル化により衰退していく実態があることなど、多くの話題が報告されました。ゼミの学生は、他大学の教員や学生との意見交換を通し、大きな学びを得ることができました。

今回参加した4年生は、来月から小学校の教員になります。このような研究発表等で得た学びを生かして、教員として頑張ってほしいと願います。
(文責:渡会純一)


この記事に関するお問い合わせ

教務部教務課
住所:〒981-8522 宮城県仙台市青葉区国見1?8?1
TEL:022-717-3315
FAX:022-301-1280
E-Mail:kyomu@tfu.ac.jp