2024/11/25 教育学科

【教育学科】教員インタビュー 三浦和美教授(初等教育担当)

今回は、本学教育学部教育学科と大学院教育学研究科で社会科教育を中心に教員養成に携わっている三浦和美教授へのインタビューです。三浦教授は、小学校教員経験や教育カウンセラーの資格を有し、様々な社会貢献にも取り組んでいます。

三浦教授は、様々な教育活動?研究活動がある中で、なぜ社会科教育を専門とすることに したのでしょうか。

大学で特殊教育(当時)を学んで養護学校に勤務しましたが、小学校に異動になってから「社会科の全国大会で授業をしてはどうか」と校長先生に声をかけていただいたことが社会科に関わるきっかけです。大会では文部省(当時)の先生方のご指導を直接受けるようになり、その後通算3年間文科省に通って「指導資料」等の作成に関わらせていただきました。「わたしたちは学習指導要領を作るから、三浦さんはそれを自分の学級で実践して発表してほしい」と言われたことばが今でも忘れられません。小学校在職中は全国大会で授業2回、発表2回という機会を与えていただき、そのことが社会科の学びをさらに深めていく契機になりました。

また、学級経営にかなり悩む時期があり、その時に国分康孝先生が創設した日本教育カウンセリング協会で「教育カウンセラー」の資格を取りました。教師が行うカウンセリングという考えが今の自分に必要だと思ったからです。3年目で受けた上級カウンセラー最終試験で国分先生ご夫妻の面接があり、「短い時間で上級まで取りましたね。わたしたちに何かできることはありますか」と聞かれました。当時仕事で悩んでいたことを先生方は見通されていたのかもしれません。思い返す度に胸が熱くなります。このような経験や資格があるため、大学では社会科とともに「教育相談の理論と方法」を担当しています。卒業生たちが「先生の教育相談を学んでいてよかった」と話してくれる時にとてもやりがいを感じます。

今「二刀流」ということばが流行っていますが、「社会科」と「特別支援?教育相談」の2つを学んできてよかったと思っています。学生たちにも自分の強みを一つもつこと、できれば複数もつとよいことを伝えています。教員となってからも学びの機会はたくさんありますので、積極的に取り組んでほしいと思います。

三浦教授が現在、力を入れて取り組んでいる研究や活動について教えてください。

 「TFU教育学科?土曜セミナー」の実施に力を入れています。これは教育学科活性化プロジェクトの一環として計画したもので、今年は4名の教員で年4回開催する予定です。10月19日に第1回セミナーとして「学級から始めよう!SDGs実践」を実施しました。県内外から21名の教員や学生らが参加、カフェ方式の温かな雰囲気で学ぶことができ、今こうした学びの場が切実に求められていることを実感しました。

最後に、小学校教員を目指す高校生にメッセージをお願いします。

これからは先行きが不透明な時代になっていくと言われています。教育はその中にあっても子供たちの生きる力を伸ばす機会を豊かに創造する仕事になります。とても難しいけれど、とてもやりがいがあります。

高校生の皆さんには、教育に対する高い志を持って本学に入学されることを期待します。同じ志をもった先輩がたくさんいますので、是非一緒に学び合いましょう。
 
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