2024/07/31 教育学科

教員インタビュー 和 史朗 准教授(特別支援教育担当)

和(にぎ)史朗准教授は、特別支援教育の肢体不自由教育と重複障害教育等の授業の担当や、大学院生への指導をしている他、数々の研究に取り組んでいます。

1.研究テーマについて教えてください

修士課程の大学院生時代に「応用行動分析学」という学問を専門とする研究室で学びました。応用行動分析学は「人はどのように学ぶのか」「人はなぜそのような行動をするのか」「どうすることで人は様々な行動ができるようになるのか」を研究する学問です。
当時所属していた研究室の臨床で重度知的障がいを伴う自閉症のお子さんが、難しい漢字や英単語の綴りを次々と読めるようになっていく姿を見て、自分の研究ながら「すごい!」と思いました。今も応用行動分析学の知見を活かして、「どうすることで障がいのある子供たちが望ましい行動を獲得することができるか/どうすることで子供たちに見られる行動問題を無くすことができるか」を追い求めています。
また、ライフワークとして、肢体不自由の子どもたちの野球チームの監督を長く務めており、たとえどんなに重い運動障がいがあったとしても、誰もが好きなスポーツに取り組むことのできる条件について研究しています。

2.ゼミではどのような活動をしていますか

応用行動分析学の演習の他に、様々な障がいの状態に応じた支援の在り方について、体験を通して学べるような演習を行っています。ボッチャ、シッティングバレーボール、ゴールボールなどといったパラリンピック種目の実技体験を通して、障がいがあっても「できる」という視点を学生に学んでもらっています。
ゼミで学ぶ学生たちが、障がいのある子供たちの夢や希望をたくさん叶える「ドラえもんのような先生」になれたらいいなといつも思っています。

3.高校生の皆さんへメッセージをお願いします

私は「福祉とは究極の学問である」と思っています。人が幸せになるために必要な条件を追求する学問だからです。
  「どうしたら人は幸せになれるのか」 
その方法論を学ぶことで、実は支援者である自分自身も幸せになれるのではないかと思っています。障がいの有無にかかわらず、子供達が生涯にわたって幸せでいられるための支援や指導のあり方について、澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】の教育学部で一緒に学んでみませんか。
 

監督を務めている「真駒内ファイターズ」の選手たちと
監督を務めている「真駒内ファイターズ」の選手たちと
ゼミの演習「フロアバレーボール」
ゼミの演習「フロアバレーボール」

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