2021/11/16 福祉心理学科 総合福祉学研究科 福祉心理学専攻

【学び】臨床心理士?公認心理師 今川ゆき先生による講話 / 心理実践活動論

1年生を対象とした『心理実践活動論』の授業では、第一線で活躍しておられる卒業生や外部講師をお招きし、職場での心理実践活動の詳細や学生時代の学修経験などについてお話しいただいています。

2021年11月15日(月)は、仙台市精神保健福祉総合センター(はあとぽーと)で、精神科デイケア係として活躍されている今川ゆき先生に講義をご担当いただきました。今川先生は本学の福祉心理学科、大学院の臨床心理学領域を修了し、臨床心理士?公認心理師の資格を取得しています。また、現在は東北大学大学院文学研究科の博士課程に在学され、臨床実践と研究を両立していらっしゃいます。

先輩の立場から、精神科デイケアの仕事内容、多職種連携を行う際に大事なこと、クライエントとの関わり方、本学で学ぶことの強みなど、幅広い内容についてお話いただきました。

学生の声

『講義では、クライエントとの向き合い方や多職種連携の澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】性について深く理解することができました。同様の疾患の中でも個々人の特性は違うということ、同じ職場で働く他職種の人など、誰にでも理解しやすいような話し方を心がけること、自分だけでなく自分と関わる人のためにも相談することに慣れ、困っているという感覚に敏感になることなど、支援に携わる際に大切になることに改めて気づけました。心理職として働く傍ら、大学院で学び続ける姿勢にとても尊敬しました』

『学生のうちからできることとして、伝わる話し方(誰にでも伝わる表現方法)で話すことが大切だとお聞きし、難しい言葉を今後授業で習った際には、誰に対しても伝わるよう自身で噛み砕いた説明に直せるような力を身につけて行きたいと感じました。また、自分は頼ることが苦手で厳しい状況でも誰にも話せないことが多いのですが「困ったな」に敏感になろうとおっしゃっていて、自身の強みだけを発信するのではなく、自身の弱みも分かち合えるような環境を自分の周りにも相手の周りにも作れる人になりたいと感じました』

『同じ仕事をしていて同じ職場にいるからといってみんな同じ目的を抱いている訳ではないため、相談者の人のために自分に何が出来るのか徹底的に考え、多種職と連携し合いながらサポートすることが大切だと改めて話を聞いて感じました。そして、心理的な専門用語で説明するのではなく、全員の共通言語で話すことが非常に澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】だということも分かりました』

『今回のお話をお聞きして、精神科デイケアについて初めて知りました。デイケアではメンバーと接する時には普通の人として反応すること、メンバー自身の意思を尊重しているということが特に印象に残りました。デイケアでは社会復帰をするために特別な対応をするのではなく、あえて素の対応をすることで社会生活に馴染めるように普段から生活しているんだなと感じました。また、メンバーが社会復帰を安心して迎えられるよう障害者手帳などの制度についての知識も必要になるということを知り、心理学の知識だけではなく社会制度についての勉強もこれからしていこうと思いました』


※感想は抜粋です。

関連ページ

この記事に関するお問い合わせ

教務部教務課
住所:〒981-8522 宮城県仙台市青葉区国見1?8?1
TEL:022-717-3315
FAX:022-301-1280
E-Mail:kyomu@tfu.ac.jp