2018/11/09 福祉心理学科
【学び】更生支援活動インターンシップ報告会/犯罪心理学ゼミ
福祉心理学科では年間を通してさまざまなインターンシップに参加することができます。
半澤利一准教授(犯罪心理学)のゼミでは、二人の3年生(1名は青葉区BBS会員)が、夏季休業中の9月3日から6日の3泊4日の日程で、非行少年の自立更生支援センターである「沼田町就業支援センター」(北海道雨竜郡沼田町)において体験実習をしました。同センターは、全国の保護観察所や更生保護会などを統括する法務省保護局が、沼田町の全面的協力を得て開設した宿泊保護施設です。家庭裁判所で保護観察決定を受けたり、少年院を仮退院した非行少年たちが、就職して経済的に自活し、再犯をしない生活態度を身に着けるため、実習農場で農作業を学び、沼田町の方々との交流会などを通じて社会復帰を目指すという、地域的な支援活動も処遇に組み込まれた全国で唯一の施設です。センター開設10周年となる時期の公募に全国から集まった6名の学生が日本BBS連盟の支援で派遣されました。
二人の体験者が学修したことを2?3年生合同ゼミで発表しました。発表後、体験者は「自立支援施設や社会内処遇について一般にはまだまだ周知されておらず、知る機会も少ないことが分かりました。センターについて詳しく知ってもらうことで少年の更生支援に興味を持ってくれる人が増えることを期待したいです。また、後輩には様々な見学やインターンシップに参加して、調べるだけでは分からない実情を肌で感じて知って欲しいと思います」と語りました。
受講生の感想
「これまで矯正教育や更生支援は施設内で行うもので、地域住民と一緒に何かをやるということは知らずにいました。しかし、沼田町では地域のお祭りや運動会などに一緒に参加して交流できるということに驚きました。こういったことは退所した後に普通の生活を送りやすいことにつながり、地域交流が盛んな小さい町ならではの支援の仕方だと感じました。また、施設内に留めた支援よりも地域住民との交流を含めた支援のほうが、住民の愛情を感じることができ、地域に貢献しようという意思が強く生まれるのではないかと考えました」
「沼田町は更生保護に関してとても積極的に活動をしていることも知ることができました。センターで生活している少年たちは普通に学校に通っているような生活をしていて、地域の少年たちとして受け入れられ、地域全体で支えられているのだなぁと思いました。この地域の方々は少年に対して偏見などではなく、温かい目で見守っていて、その中で生活している少年たちも自分の将来に向けて変わろうとしていることが伝わりました。先輩方の発表を聞いて、更生保護は地域の方々の協力がなくては実現しないものだと改めて感じました」
「就業支援センターと聞いてイメージしたのはハローワークでしたが、発表を聞いて考えていたものとは全く違う印象を受けました。話を聞いているうちに沼田町全体がこのセンターの少年たちのことを想っているのだなということが伝わりました。町内で非行を起こすのではないかと考えるのが普通だと思います。触れ合っているうちに誤解が解けたとしても、なかなか町全体が同じ方向を向いて少年を受け入れる体制を作るのは簡単なことでは無かったと思います。住民の方々はもちろん町長や行政の努力も本当に素晴らしいものだと思いました」
「世間では犯罪を犯した少年に更生のチャンスを与えることにまだ批判の声もあります。そんな中、地域も協力して少年たちに多様な機会を与えるシステムがあるのは大変すばらしいことであると感ました。今回の合同ゼミでそれらを詳しく知ることができて良かったです。広い農地で自由に活動することで少年たちも様々なことを学びながら将来に向けての心構えをすることができるのだと思います」
「今までは少年院のことを深く学んできてはいましたが、今回の発表を通して、就業支援センターの実態や活動の実際を知ることができた。少年院と似たようなところはあるものの、基本的に自由で、何よりも少年たちが入所を希望しているという点に驚かされました。そして、生活においても自由の中で自立を促すように考えられたものだと感じました。さらに地域との密接な関わりや支援がこの事業を確かなものにする大きな要因であることは間違いないと思いました」
「町内のボランティア団体との交流ということから、いわゆる普通の生活をしているのだなという印象を受けました。農業実習訓練を行い、仕事をすることの大切さや必要性を学ぶことは少年たちがこの施設を出てから社会で役に立てることが出来ると思うのでとても良い支援だと思います。今回の発表を聞いてこのような地域と密着した施設が増えれば、少年たちの過ごしやすい環境が増えるのではないかと思いました。今後様々な課題を解決してこのような施設が増えればよいと思いました」
なお、沼田町による更生支援活動については、YouTube「MOJchannel」(法務省の動画チャンネル)で「心のリレー?第3部『あなたも更生保護サポーターに!』」として紹介されています。(3分44秒部分から/全再生時間7分49分)
「沼田町は更生保護に関してとても積極的に活動をしていることも知ることができました。センターで生活している少年たちは普通に学校に通っているような生活をしていて、地域の少年たちとして受け入れられ、地域全体で支えられているのだなぁと思いました。この地域の方々は少年に対して偏見などではなく、温かい目で見守っていて、その中で生活している少年たちも自分の将来に向けて変わろうとしていることが伝わりました。先輩方の発表を聞いて、更生保護は地域の方々の協力がなくては実現しないものだと改めて感じました」
「就業支援センターと聞いてイメージしたのはハローワークでしたが、発表を聞いて考えていたものとは全く違う印象を受けました。話を聞いているうちに沼田町全体がこのセンターの少年たちのことを想っているのだなということが伝わりました。町内で非行を起こすのではないかと考えるのが普通だと思います。触れ合っているうちに誤解が解けたとしても、なかなか町全体が同じ方向を向いて少年を受け入れる体制を作るのは簡単なことでは無かったと思います。住民の方々はもちろん町長や行政の努力も本当に素晴らしいものだと思いました」
「世間では犯罪を犯した少年に更生のチャンスを与えることにまだ批判の声もあります。そんな中、地域も協力して少年たちに多様な機会を与えるシステムがあるのは大変すばらしいことであると感ました。今回の合同ゼミでそれらを詳しく知ることができて良かったです。広い農地で自由に活動することで少年たちも様々なことを学びながら将来に向けての心構えをすることができるのだと思います」
「今までは少年院のことを深く学んできてはいましたが、今回の発表を通して、就業支援センターの実態や活動の実際を知ることができた。少年院と似たようなところはあるものの、基本的に自由で、何よりも少年たちが入所を希望しているという点に驚かされました。そして、生活においても自由の中で自立を促すように考えられたものだと感じました。さらに地域との密接な関わりや支援がこの事業を確かなものにする大きな要因であることは間違いないと思いました」
「町内のボランティア団体との交流ということから、いわゆる普通の生活をしているのだなという印象を受けました。農業実習訓練を行い、仕事をすることの大切さや必要性を学ぶことは少年たちがこの施設を出てから社会で役に立てることが出来ると思うのでとても良い支援だと思います。今回の発表を聞いてこのような地域と密着した施設が増えれば、少年たちの過ごしやすい環境が増えるのではないかと思いました。今後様々な課題を解決してこのような施設が増えればよいと思いました」
なお、沼田町による更生支援活動については、YouTube「MOJchannel」(法務省の動画チャンネル)で「心のリレー?第3部『あなたも更生保護サポーターに!』」として紹介されています。(3分44秒部分から/全再生時間7分49分)
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