2024/11/18 社会福祉学科
石附敬ゼミ(リエゾンゼミⅢ)フィールドワーク:宮古市川井地区における高齢者の生活と地域福祉の取り組み
社会福祉学科石附ゼミ(リエゾンゼミⅢ)は、高齢者福祉や老年学を専門とするゼミですが、将来ソーシャルワーカー、公務員、教員、一般企業など多様な進路を目指す学生が所属しています。石附ゼミでは9月17日から19日の3日間、フィールド学習のため 岩手県宮古市川井地区を訪問しました。保健福祉の専門職や在宅で生活をされている高齢者の方々からお話しを伺い、人口減少?過疎化の進行する地域における高齢者の生活実態や地域福祉の取り組みについて理解を深めました。同地区への訪問は昨年度に続き2回目となりました。今回の訪問には、石附准教授と共同研究を進めている、サリ?ヘイッキネン氏(フィンランド、ラウレア応用科学大学リサーチディレクター)も同行しました。
1日目は、川井地区の特別養護老人ホーム心生苑 畠山充施設長、中野大樹生活相談員、宮古市社会福祉協議会かわい地域包括支援センター 永田寿美子所長にご出席いただき、座談会を行いました。ゼミ生から、事前学習で調べた川井地区の特徴について発表し、その後、畠山施設長より川井地区の現状と課題について講話をいただき、専門職の方々との意見交換を基に理解を深めました。また、ヘイッキネン氏による「フィンランドにおける高齢者福祉サービス」というテーマでの講義を受けました。超高齢社会にあるフィンランドと日本は過疎地域の問題も含め多くの共通課題を持つことを理解し、熱心な意見交換の場となりました。
最終日は、宮古市の沿岸部にある田老地区を訪問し、特別養護老人ホームふれあい荘 松本勝徳施設長より東日本大震災による津波被害や現在の復興状況について、現地を巡りながらご説明いただきました。
3日間の合宿を通じて、高齢者の生き生きとした生活の様子、専門職の方々の取り組みや地域に対する思いに触れ、また豊かな自然の中に身を置くことで、人口減少?過疎化の進行する地域の課題についてより深く考える機会になりました。ゼミ生はこれから、フィールドワークで収集した情報の分析を行い、研究発表と報告書作りに取り組んでいきます。
宮古市の保健福祉関係の専門職の方々、住民の方々のご協力に心より感謝いたします。
2日目の午前中は、かわい駅前カフェ(認知症カフェ)に参加し、地域の高齢者の方々と一緒に体操や認知症についての学び、お茶をいただきながら交流をしました。また午後は、3班に分かれて専門職の方々に同行いただき、一人暮らし高齢者のお宅に訪問してインタビュー調査を行いました。
最終日は、宮古市の沿岸部にある田老地区を訪問し、特別養護老人ホームふれあい荘 松本勝徳施設長より東日本大震災による津波被害や現在の復興状況について、現地を巡りながらご説明いただきました。
3日間の合宿を通じて、高齢者の生き生きとした生活の様子、専門職の方々の取り組みや地域に対する思いに触れ、また豊かな自然の中に身を置くことで、人口減少?過疎化の進行する地域の課題についてより深く考える機会になりました。ゼミ生はこれから、フィールドワークで収集した情報の分析を行い、研究発表と報告書作りに取り組んでいきます。
宮古市の保健福祉関係の専門職の方々、住民の方々のご協力に心より感謝いたします。
文責 石附敬
学生の感想 一部抜粋
- 「フィールドワークを通して、過疎地域や過疎地域に居住している高齢者のイメージが変化しました。また、初めて川井地区に訪問して日本の過疎地域の課題を身にしみて感じる一方で、川井地区の魅力も多く知ることができました。そのため、多くの人々に目が留まりやすいSNSなどのメディアを通じて魅力を発信するとよいと思いました」
- 「川井地区に訪問して、私の祖母の地元と同じ環境だと思いましたが、川井地区の高齢者は、運動を行っている方が多くいることにとても驚きました」
- 「3日間の中で特に印象に残っている高齢者の方へのインタビューでは、川井地区に住んでいる高齢者の方に直接お話しを伺うことができ、地域住民の声を聞くことが非常に大切だと感じました。今後は、過疎地域でも高齢者の方が安心して快適に暮らすことができるための取り組みについて深く学んでいきたいと思います」
- 「過疎地域でのコミュニティがあること、人とのつながりの大切さなどとても人を大切にしているのだなとお話を聞いていて思いました」
- 「社会福祉士になりたいという思いが強くなりました」