2023/12/05 医療経営管理学科

山口政人ゼミの学生たちが石巻市網地島で北限のオリーブの収穫に参加

現地調査. 島民の方からお話を聴いています。沖に見えるのは金華山です
現地調査. 島民の方からお話を聴いています。沖に見えるのは金華山です

東日本大震災の後、石巻市は新しい特産品や生業の創出を目標に掲げ、震災跡地等を活用して2014年から市内4か所で北限のオリーブ栽培を始めています。特に牡鹿半島鮎川地区の沖に位置する網地島は高齢化と人口減少が進んでいる地域であり、オリーブ栽培についても人手不足が課題の一つとなっています。

山口ゼミでは、人を理解する?地域を理解することをテーマに、離島や沿岸部で暮らす人々との植栽活動を通して、地場の産業や歴史、医療、福祉に関するサービスの現状や課題などについて現地の方々からお話を聴いたりして学びを深めています。今回8月10日に現地調査とオリーブの害虫駆除、1028日にはオリーブの収穫祭に参加いたしました。収穫したオリーブの実は塩漬けやオイルに加工する予定です。


参加した学生の感想

オリーブを収穫しました
オリーブを収穫しました
 Aさん:初めて網地島に行き自然が多くて景色がきれいでした。宮城県にこんな素敵な所があることを初めて知りました。島民の方から、島の暮らしのいいところや不便なこと、お仕事のこと、行政のサービスなどたくさんのお話を聴くことができ今回とても勉強になりました。オリーブの葉についている害虫を取り除く作業は思った以上に大変でこれを人の手でやっていることを知りました。島の人のいろいろな思いが詰まったオリーブなので秋の収穫祭のときにまたがんばりたいと思いました。他にも網地島でしか体験できないことをたくさんすることができ参加してよかったです。島の方々は気さくで、優しく接してくださり今後もいろいろな活動をしていきたいと思いました。
 

オリーブの実(左)島民のみなさんと(上)オリーブの害虫駆除作業(下)
Bさん:島民の方とのお話のなかで、観光や旅行といった表面上の魅力だけではなく、人との関わりをもつことで島の人が喜んだり、元気になったり、少しずつ変わってくるということが分かりました。何か行動を起こす時には、誰かの関わりがあってこそ成り立つものだと感じ、また新しいことに気づける良い機会となりました。これからも機会があればいろいろなお話をお聴きしたいなと思います。
 
Cさん:島民の方から聞いたのですが、私たちが収穫したオリーブの中には5年前に先輩たちが植えたオリーブの苗木があると教わり、今回活動ができてよかったと思いました。コロナ禍も島の方々が大切に育ててくださっていることを知りました。きれいな実だけを収穫し、害虫がついている実は除けたりするなど一つ一つが手作業であり結構大変な作業でした。オリーブの種類によって形や色づきに違いがあるなど面白いと思いました。収穫作業を終え島民の方々から「ありがとう」という言葉をいただいて嬉しかったです。今後もこうした支援活動を続けていきたいと思います。
 

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