2018/06/13 医療経営管理学科

【授業紹介】「臨床医学各論IV」 

医療経営管理学科3年 小野愛華


学生のノートを元にした授業紹介。今回は3年生の小野愛華さんによる「臨床医学各論IV」です。


臨床医学各論は、神経系?感覚系の疾患について基礎知識について学ぶ授業です。授業の到達目標は、神経内科、脳神経外科、眼科、耳鼻科、精神科で扱う疾患のうち、それぞれ症例の多い3~5種類程度について、特徴と症状?所見、患者さんへの接し方、治療の方針などを説明できるようになることです。


シラバスには授業の概要が次のように説明されています。


「神経系と感覚系は、私たちが物を見たり聞いたり、手足を動かしたりするのに必要な体の仕組みです。まず神経系?感覚系とは体のどの部分を指すのか、どのような働きをしているのかについて、人体構造?機能論で学んだ内容をおさらいします。


その後、様々な原因で仕組みが障害されると何が起こるのか、神経内科、脳神経外科、眼科、耳鼻科、精神科などの診療科で扱っている代表的な疾患(ICD-10の第5章から第8章に含まれます)について、その特徴と症状?所見、診断法、処置?治療法、患者さんへの接し方などを解説してゆきます。」

「臨床医学各論IV」の紹介

「臨床医学各論IV」配付資料
「臨床医学各論IV」配付資料
 【授業テーマ】
診療情報管理士や救急救命士等の医療専門職に携わる上で必要な、神経系?感覚系疾患の知識の習得、理解
【学習内容】
うつ病や認知症等の精神障害、中枢神経系等の疾患、結膜炎や緑内障等の眼の疾患、耳の疾患。特徴や症状、診断、治療の方法について学びます。

【講義の進め方】
テキストと講義前に配布されるレジュメ中心に講義が進められていきます。一番最初の講義では、人体構造?機能論の復習も行います。後々、神経系の疾患を学ぶ際に大いに役立ちますのでしっかりと頭に入れておきましょう。

授業「臨床医学各論IV」の魅力

「臨床医学各論IV」のノートの1ページ
「臨床医学各論IV」のノートの1ページ
【講義のポイント】
①有名な疾患
テキスト中心ですが、特に病院での症例の多い疾患3~5種類程を取り挙げて解説して下さいます。(例えば、てんかんや認知症等)名前から馴染みのある疾患が多いですが、その概要は知らないという方も多いと思います。しかしこの講義では、概要からそれに関連する事柄までしっかりと学べるので、興味関心が惹かれます。

②分かりやすい資料
講義のスライドでは、澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】な部分を先生が教えて下さるので、どこが大切で覚えるべき所なのか、非常に分かりやすい構成となっております。また、配布資料のレジュメはイラストや図?表が豊富でとても印象に残ります。テキストでは、図や表も少なくイメージがし辛いので、こういった工夫は大変有難いです。

③外部の講師
医師として勤務されている外部の講師の方から、講義としてお話を伺いました。専門的な疾患の概要と最先端の医療について知ることができ、自らの知識に加えより深く学ぶことができました。

【受講のアドバイス】
授業内に行う小テストも含め、日々の復習が大切であると思います。また、授業で扱った疾患だけを覚えるのではなく、テキスト中に記載されている疾患も覚える必要があります。テキスト中は分かりにくい部分や長い説明も多いので、(例えば、認知症の種類や神経系疾患の障害分類等)自分なりに簡略化してノートにまとめたり、ワードやエクセル等でもまとめるとより理解が深まるかと思います。

授業担当教員から

臨床医学各論IV」担当 坪川 宏 教授

 授業では、テキストに書かれている疾患を網羅するというより、まず神経系疾患のイメージをつかんでもらって、実際の医療現場で役立つ内容から紹介していくことを心がけています。実は、本講義で扱う内容(神経系)は、人体の他の部分に比べて研究があまり進んでいないこともあり、医学?医療の学習課程のなかでは最も分かりにくい領域と言われています。ですが、小野さんのようにきちんとノートにまとめ、まじめに勉強していけば、資格試験は必ずクリアできますので、一緒に頑張りましょう。

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