「臨床医学総論」舩渡忠男 教授

医療経営管理学科の特色ある科目を紹介します。

医療経営管理学科の特徴は、実践的な学修形式にあります。そのため、自ら予習して発表することによって、わからないことを考える授業を取り入れています。さらに、一方的な講義にならないよう、グループで学習してディスカッションすることを積極的に行っています。

1年次後期で行う「臨床医学総論」は、前期の医学における解剖学の基礎的な知識をもとに、病気の仕組みを学修していくことになります。しかし、初めての医学について、教科書を基にした講義だけで理解するのは不十分です。医学の専門的なことを覚えるのは、なかなか大変なことです。そこで本学科では、1年次よりグループ学習を推進しています。自分たちで課題を見つけ、毎週グループで発表していきます。教科書を読んでわからないことは何かに気づくことから始めます。そのため、グループ学習には、仲間とのコミュニケーション能力と、皆をまとめるリーダーシップ能力が必要となります。

今回のように、「遺伝」のことについて理解してもらうためには、アルコールの皮膚パッチテストのような実習を行います。この実習では、「お酒を飲めるのか、飲めないのか」が遺伝によって決まっており、身近な家族と結びつけることから、遺伝について興味を持ち、理解してもらうのがねらいです。実習において体験したこと、グループで話し合ったことから、難しい医学のことをひも解いていくことが出来るようになり、さらに理解を深めていくことを目的としています。

履修学生の感想

  • 臨床医学総論では、各グループに分かれ、テーマに沿って内容をくわしく調べて図示して発表します。ただ先生の話を聞くだけの授業と違い、自分から参加するため内容が身につきやすいです。医学について知らなかった知識を学ぶことができ、将来の医療関係の仕事に就く上で役に立つと思います。(1年 小笠原唯夏)
  • 臨床医学総論は各グループで決められたテーマについて分からないこと、気になったことを調べ、みんなの前で発表する講義形式です。発表するときも、みんなの発表を聞いているので、飽きずに授業を受けることができます。アイスブレイクでは、みんなのことを知ることができるので、楽しい授業です。(1年 榮洸太)
  • 高校でもアルコールのパッチテストを行いました。赤くなることを予想していたので、結果は同じでした。少しはお酒を飲めることがわかりました。簡単な方法で調べられるので、自分がお酒に強いのかどうか把握しておくことは、これから大事になってくると思いました。(1年 原田咲歩)

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医療機関実習事前指導