午後2時46分。殿鐘が鳴り響く中、法要の営まれた法堂だけでなく、国見キャンパス内にもアナウンスがなされ、教職員や学生たちが1分間黙祷を捧げました。

11年前の東日本大震災では、本学法人関連でも学部生4人、通信教育部生3人、東北福祉看護学校生2人の計9人が犠牲となりました。法要では、その9人の名を1人ずつ挙げ、尊い命を供養しました。

導師を務めた千葉公慈学長は法話で「（9人の方が）存命ならば、広く社会の各方面で活躍していたと想像しています。心の復興を深く胸に刻み、被災地の地元の大学として、地域の共生に邁進してきましたが、これからも長く追悼の儀式を行って参る所存です。復興には終わりがなく、喪失感を取り戻そうと務めるのは容易な営みではありません。ロシアによるウクライナへの侵略が起こっている現在、共感力が大切になっていることと、決意を新たにした次第です。本日のような絆を確かめる機会が、より大切になることと確信しています」と、参列者に語りかけました。