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仏教専修科

科目紹介 日本禅宗史

講義の概要

東アジア地域に広汎に伝播してきた禅が今日、アジア地域に留まらずその役割を拡大させています。21世紀の諸外国とりわけ欧米社会では仏教?禅の果たす役割はますます大きくなりつつあります。一方、日本仏教?禅は今、葬式仏教と揶揄され、祖先崇拝や葬儀法要を執行する機能ばかりが突出し、形骸化?無力化がいわれて久しく、僧侶の堕落と仏教無用論までもが喧伝される状況にあります。

そこで本講義では、日本への仏教伝来以来、禅が日本文化の基層にどのように定着し、どのように展開し、どのように日本文化に影響を与えてきたのかを見ていきたいと思います。日本仏教における禅の位相、禅の歴史と思想を概観し、上古?中世?近世?近代の禅の展開を学び、そのうえで禅が今日私たちにどのような意味を持っているのかを考えたいと思います。

講義の進め方

基本のテキストを、奈良康明等編『禅の世界』東京書籍(2007)「日本編」「現代編」とし、随時、担当教員作成の資料を配付し、アクティブラーニング?対話形式で禅宗史への理解を深めます。

講義のスケジュール

前期は、日本仏教における古代?中世の禅の展開、特に禅における実践仏教の系譜について学びます。

後期は、近世?近代の禅の発展と禅の文化、今日にわたるグローバル化の中の禅について学びます。

教材

奈良康明等編『禅の世界』東京書籍(2007)「日本編」「現代編」を基本テキストとして、適宜、科目担当者の作成資料を配付します。

担当教員

佐久間 賢祐

学生の声

佐久間先生は、安居や大学生活の相談からプライベートの話までしてくれるとても親しみやすい先生です。本講義では日本禅宗の成り立ちや思想、文化について学びます。今日、曹洞禅は世界中で「ZEN」という言葉で親しまれています。曹洞宗僧侶として、檀家さんのみならず世界の人々と、禅の教えを通してどのように向き合うべきかをご教示頂きました。