仏教専修科では7月30日、31日、8月1日の3日間にわたり大学関連高齢者施設にて盂蘭盆会法要を執り行いました。施設に入居するとお墓参りやご先祖様の御供養を自由にできないことも多いため、仏教専修科では毎年各施設に出張し、新盆の方々やご入居者の皆様の大切な方や御先祖様を御供養させて頂いております。ここ数年は澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】の影響により休止を余儀なくされましたが、今年は綿密に感染対策をしたうえで行いました。

大学で日常的に学んでいる内容を参列者様の前で実際に披露することは、アクティヴラーニングとして本学の建学の精神「行学一如」を体現できる貴重な場であり、仏教専修科学生は素晴らしい機会を頂いております。

石巻のせんだんの杜ものうを皮切りに、せんだんの杜ものうなかつやま、せんだんの丘、せんだんの里、せんだんの館、せんだんの杜にて3日間に分けて法要をいとなみました。導師を主に千葉公慈学長先生にお勤めいただき、法要後の軽妙で聞きやすく且つ含蓄深いご法話は大変好評で、入居者の皆様や施設職員の皆様にも喜んでいただきました。5施設で91名の方から法要の感想を頂きましたが、99％の方が法要や法話に「大変満足」「満足」なされ、98％の方に次回も「ぜひ参加したい」とお答えいただきました。

また、この一環として石巻市震災遺構大川小学校を訪れ、例年のように教職員と学生で慰霊の読経をいたしました。この夏の三日間の体験は学生達にとっては大変よい学びとなったようで、以下に参加学生の主な声を紹介いたします。

• 外部の法要に初めて携わり、仏門の第一歩としてとてもいい経験になりました。自坊では得られない経験でもあったため、僧侶としてのあり方を再認識する機会になり、今後とも私たち僧侶と社会との関係性について視野を広げ学んでいきたいと思います。(1年生)
• 施設の方々の反応を見て、法要の澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】性を改めて感じました。私達にとって法要は日常的なものですが、在家の方や今回の利用者方にとっては有難いことなのだと気付くことが出来ました。(3年生)
• 施設訪問を経て、供養の大切さを再確認することができました。日々、法堂等で朝課や法要を行っていると少し惰性になっている部分もありましたが、それが当たり前のことではないということを再確認することができました。(4年生)
• 卒業して初めての仏教専修科行事の参加でした。専修科のお盆供養も初めての参加でしたので分からないこともありましたが、施設の方々が喜んでくれる供養になり良かったと思います。後輩たちの成長した姿も見ることもでき、良い機会となりました。(大学院生)

仏教専修科では、学びが実際に社会で役に立つ「実学仏教」としての学びを、今後とも更に深めて参ろうと思います。