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VOL.72 DECEMBER 2010

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【学習サポート】

教員MESSAGE 社会福祉援助技術演習I?A
「社会福祉援助技術演習I?Aを学ぶみなさんへ」

准教授 君島 昌志

スクーリングについて

 「社会福祉援助技術演習I?A」では8コマの授業を通してソーシャルワークの基本を学びます。入学してから様々な講義を受けてきた皆さんにとって,わずか2日間だけのゼミナールとはいえ,初めて演習形式の授業を体験することになります。
 授業はこれまでの教員の方を向いて座って一方的に話を聞くのではなく,受講生どうし向き合いながら進める授業となります。小さな教室での少人数の授業であるため,どなたも初めて教室に入ってくる時は非常に緊張するそうですが,授業を通して,また休み時間などの語らいを通して,受講生どうしの親密さが急速に高まっていきます。
 授業が終了する頃には連絡先を交換したりと,学び合う仲間が増えることで,その後の学習意欲も高まったという話も聞きます。通信教育というのはどうしても孤独を感じながらの学習になりますが,一緒に頑張れる仲間と出会えることが学習を継続するための大きな力になると思います。

  さて,授業では少人数であることの利点を生かし,ロールプレイやグループ活動を通して利用者理解,援助の基本的知識?技術を学んでいきます。
 事前レポートも含め,これまでも援助技術の理論を学んでいますが,一期一会,せっかく2日間,狭い空間で一緒に学ぶわけですから,ロールプレイやグループ討論を通して様々な「気づき」を積み重ねていく作業を大切にして欲しいと思います。
 誰でも頭で理解していることと,それが自然にできることの間には隔たりがあります。例えば,バイスティックの7つの原則は,テキスト等を読んだりレポートにまとめたりしながら,頭では「その通り!!」と理解できますが,それを利用者に対して瞬間的に判断し援助できるかというと,なかなか難しいものです。
 ロールプレイや討論を通して真剣に利用者理解を深めていきますが,いつの間にか自己理解につながっていきます。自分のいろいろな面に気づき始めるのです。これこそが演習形式で社会福祉援助技術を学ぶことの大きな意義だと考えています。

 受講生のなかには福祉の現場で30年以上実践を積み重ねてきた方もいますし,編入学して福祉の勉強を始めたばかりの方もいます。ややもすると,福祉の現場での経験が長い人が幅をきかせ,現場経験が少ない,あるいは全くない方は萎縮してしまう,と心配されるかもしれません。でも,そんなことはありません。むしろ,長いキャリアをもった方ほど,初心にかえり,再認識を促されることも多くなっていきます。

レポートの書き方

 『レポート課題集』の該当ページに記載されています。特に「アドバイス」のところはとても澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】なヒントが書かれていますのでじっくり読んでレポートの作成に励んでください。
 なお,どのレポートでも同じですが,レポート提出用紙に付けられている「評価項目」に目を通してください。教員が採点する上でどのようなことをレポートに求められるのかわかると思います。
 なかでも「引用?出典明示」「現実との関連づけ」項目について,やや低く評価される人がいます。引用した,あるいは参考にした文献や資料を複数用いて,文末にしっかり記載してください。
 現実との関連付けでは,実践経験が全くない方もおられますので,できるだけボランティア活動を行うなど,なんらかの援助の経験を踏まえて取り組めるとよいと思います。それも難しい場合には,日常生活における対人関係から導き出されたことでもよいと思います。
 これから寒い季節,体調管理に努め頑張って下さい。

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