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VOL.67 APRIL 2010

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[OB MESSAGE] 社会福祉士国家試験
成せば成る

通信教育部社会福祉学科卒業生 目黒 誉也

◆はじめに

 私は現在,福祉の業界にいます。とは言っても,今はケアマネージャーのサポートが主な業務ですが,そこでは新しい知識?情報習得の毎日で多くのことを学ばせてもらっています。皆さんとても情報量に長けていて,それを仲間で共有することで,利用者さんへの適したサービスへとつなげています。自分も,臨機応変の利く専門職に一日でも早く近づきたいと思う毎日です。

◆福祉の道へ

 私が福祉の道に進んでいきたいと思ったのには,ちょっとした理由があります。それは,私が21歳の時に不慮の事故に遭い,それ以来車椅子生活を送っているということです。それまでの私には,希望の職種がありました。ところがその職種には身体基準があったため,就くことは一生できなくなってしまいました。当時大好きで夢中だったスポーツも諦めなければならなくなった私は,悔しさのあまり毎日のように涙を流していました。しかし,いつまでもメソメソしてはいられないと思い,積極的に外に出るようにしました。そこでの様々な人との触れ合いから,気持ちも徐々にポジティブなものに変わっていきました。そんな時,あるテレビ番組を見ていると,こんなことを言っている場面がありました。
 「身体障害者福祉法には,全ての身体障害者は自ら進んでその障害を克服し,その有する能力を活用することにより,社会経済活動に参加することができるように努めなければならないって書かれてあるの。」
 私はそれを聞いて,車椅子生活にはなったけれど,自分にも絶対できることはある!と思いました。
 そして,自分の置かれている現状を活かしたいと思ったのです。傲慢な考え方かもしれませんが,自分には自分と似た境遇の人達の気持ちが少しでも理解できるのではないだろうか,その人の気持ちに寄り添えるような,助けになる仕事がしたいと思ったのです。それがきっかけでした。そのため,私にとって「社会福祉士」の資格取得は絶対条件でした。
 それから澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】通信教育部に編入学したのです。福祉の知識というものは全くありませんでしたが,レポート提出と,充実したスクーリングを受講しながら,何とか卒業することができました。

◆社会福祉士国家試験

 社会福祉士国家試験に私は一度失敗しています。その時の悔しい気持ちは,今でもよく覚えています。そして,その悔しい気持ちを次の試験まで忘れずに持ち続けていました。
 私なりの受験対策ですが,私は妥協することが嫌いな性格なので,「今回の試験に落ちてもまた次がある」なんて考えは一切ありませんでした。むしろ,「これに合格できなかったらもう後はない」と自分を追い込んでいました。負担をかけるので体にはあまり良くない方法ですが,でもそれが,自分の勉強する意欲を駆り立てていたように思います。そのため,たとえ5分,10分でも,その時間を有効に使い,集中して過去問や参考書を眺めました。職場に朝少し早く出勤した時は,ひたすら過去問を解いていました。仕事帰りが遅い時も,わずかな時間を使って勉強をしていました。特に,受験生が最後の追い込みをかける試験1か月前は,残業が続いたり,外せない予定が入ったりと全然勉強できない日が何日もありました。正直,ものすごく焦りましたが,でもそんな時は,勉強できなかった分+αを休日にしていました。
 そして,迎えた第22回社会福祉士国家試験では無事合格することができました。自分なりに一生懸命努力した甲斐があり,合格した時の嬉しさは計り知れないものでした。職場の皆さんも大変喜んでくれました。今思えば,わずかな時間でも無駄にしなかった地道な努力があったからこその合格だと思っています。初受験合格という方も中にはいらっしゃると思いますが,それは凄いことだと本当にそう思います。尊敬します。ただ,私は学問でも長い間通してきたスポーツでも,人の何倍も努力しなければ,結果を残せない性分なので,日々の積み重ねを欠かしませんでした。また,「自分は絶対にソーシャルワーカーになる」という気持ちを常に持ち続けていたことも大きかったと思います。
 社会福祉士や精神保健福祉士等の国家試験を受験されようとしている皆さん,受験勉強が嫌になったり,試験が近づくにつれ不安になったりすることもあるかもしれませんが,そのような時は,先ず自分を信じてみて下さい。自分は何のために努力しているのか,どれだけ頑張ってきたか,を思い返してみて下さい。日々の努力の積み重ねは,必ず強力な自信につながります。そして,「自分は○○に絶対になる!!」という気持ちを強く持ち続けることも,受験勉強を乗り切る秘訣だと思います。
 とは言っても,常に気を張っていても疲れるだけなので,休みの日(勉強しない日)をつくることも大切だと思います。気分が乗らない日や,体調が優れない日は,思い切って一日休んだ方が良いと思います。実際,私もそうでした。そういった日は,気分転換に外出したりしていました。すると,次の日の勉強意欲や進み具合,さらには,頭に入ってくる量が全然違いました。
 今となっては,澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】で学んだことや受験勉強時の知識が,職場でかなり役に立っています。またスクーリングで知り合った福祉の先輩方とは,今でも付き合いがあり,飲み仲間としてその席では福祉を話題に語り合ったりしています。
 社会福祉士を取得した今,私はこれを皮切りに専門性を磨き,前進していこうと思っています。澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】通信教育部で学んだことを誇りにして,さらに福祉というものを肌で感じて自分を成長させていきたいと思っています。

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