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VOL.38 SEPTEMBER 2006

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平成17年度通信制大学院修了者からのメッセージ3

通信制大学院で学んで

社会福祉学専攻 K.K.

 私は,特別養護老人ホームで副施設長をしています。私が通信制大学院で学ぼうと思った理由は,2つあります。1つは,今まで現場で取り組んできたことをきちんとした形でまとめてみたいと思ったこと。2つ目は,学生時代に敬遠していた老人福祉と地域福祉についての知識と情報がさらに必要であると痛感していたからです。併せて,2人の子供が大学受験と高校受験の真只中であったため,1人でできないことも,親子で頑張ればなんとかなるのではないかと考えたからです。幸いにして,3人ともそれぞれの目標を達成できましたが,実際初めてみたら,仕事と母親の役目,家事と地域の行事等をこなしながらの大学院の学習とレポート提出は,想像以上に意志の強さが必要でした。後伸ばしにして,いつもぎりぎりの提出であったため,事務局の菅野さんや担当の先生方にはご迷惑をかけていたと思います。
 2年次の修士論文を書く時も同じ状態で,「もう間に合わないかもしれません」と弱音を吐く私を指導教諭の田中先生は,「もうだめはありません。(あなたは)書きたいことがあるから頑張ってきたのでしょう」と根気よく励ましてくださいました。何回も書き直した後でのぎりぎりの提出でしたが,お蔭様で2年間で修了できました。私にとっては,この「書きたいことがある」という目的の存在が,非常に励みになりました。
 現在学ばれている院生の皆さんに私の苦い経験からできるアドバイスは,まず1年次でできるだけ必要単位を取得し,2年次では修士論文に集中できるように環境を整えることです。2つ目は,論文の柱となる仮説を早めに立てることと,どんな方法で論文を展開していくのか,数値化したデータを使うのか(たとえば,新たにアンケート調査を行うのか,手元にデータがあるのかにより,取り組みの時間配分が変わってきます)。また,先行文献や資料探し,集めた文献や資料の読み込み,その分類や整理にもかなりの時間を要します。できるだけ早めに取り掛かったほうが良いと思います。
 修士論文は,私にとって,大学時代の卒業論文とは比べものにならないほど大変でしたが,指導教員の先生方の評価に何とか耐えられたものができたという経験は,少なからず自分の自信になりました。大変な思いをして書くので,出来上がった時の達成感は格別です。また,スクーリングで一緒に議論をした人生の諸先輩方から学んだことは,何歳になっても意欲的に学ぼうという姿勢です。苦しみながらでも,この2つのことは是非体験してみてください。必ず,楽しかった思い出になるはずです。皆さんのご健闘をお祈りいたします。

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