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VOL.38 SEPTEMBER 2006

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スクーリング講義概要

 ビデオ?スクーリング科目の講義概要は,冊子版『試験?スクーリング 情報ブック2006』p.47?54をご覧ください。

社会教育史 荒井 邦昭

 日本の「社会教育」の歴史は明治時代からになりますが,講義は,第二次世界大戦後の成人の学習を中心に行います。戦前については,日本の社会教育行政の特徴について簡単に触れます。戦後については,新憲法の下での社会教育行政の特徴を明らかにしながら,人々が生活を切り開こうとするときに,どのように学習を求め,実践してきたのかを明らかにしたいと思います。そしてそのような生活に関わる学習は,どのように支えられてきたのかを示し,これからの社会教育のあり方を考えます。


地域福祉論 柿沼 利弘

 21世紀における社会福祉の姿として,利用者主体の社会福祉の構築とともに,地域福祉の推進は社会福祉の基調となるものである。そのため,地域福祉の理解は社会福祉の政策や実践において澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】となる。
 地域福祉論の講義では,
 (1) 地域福祉の歴史的展開を踏まえ,新しい地域福祉の展開を明らかにする
 (2) 地域ケアと地域自立支援のための方法を捉える
 (3) 地域福祉の主体形成の方策を捉える
 (4) 地域福祉計画に関する方法を捉える
という観点を中心にテキストや事例をもとに学習することとする。


社会教育演習IV 寺下 明

 教育は本来社会的なものであり,社会の発展にともなう教育の必要性が歴史的に社会教育と学校教育を生み出し,発展させてきました。今日,生涯学習の見地から,両者の関連があらためて問われています。生涯学習体系化の中で,学ぶ存在である人間の原点にたち返って教育を問い直すことがいま求められているのです。演習では,生涯学習社会における日本の教育の抱える諸問題や社会教育の理念や役割等について,発表したり討論したりしながら議論を深めていきます。
 ※スクーリング事前課題あり。


社会保障論 阿部 裕二

 社会保障は比較的新しい概念ですが,今ではすっかり定着し,われわれの生活になくてはならない基礎的な社会制度に発展しています。しかし,皆さんはこれまでじっくりと「社会保障とは何か」について考えたことがあるでしょうか?
 本講義のテーマは「社会保障の考え方と仕組みを理解し,自分なりの『社会保障観』を構築しよう」です。わが国における社会保障は,少子?高齢化をはじめとするさまざまな環境の変化のなかで,構造的転換期を迎えています。その際,「私たちの生き方(価値観の転換)」も同時に問われています。そこで,講義ではこのような問題意識の下,社会保障の考え方や成立過程を考察しつつ,わが国の社会保障制度の現状と課題,そして少子高齢社会におけるあるべき生活保障システムを受講生の皆さんと共に考えていきたいと思います。
 ※教科書をよく読んで出席してください。

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