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VOL.73 JANUARY 2011

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スクーリング?アンケートより

スクーリング受講者へのアンケートから,各科目の感想を抜粋いたしました。

●社会福祉原論

  • 「社会福祉原論」は,福祉の歴史を勉強するものだと思っていました。今回スクーリングに出席して,福祉とは何かを考える学問なのではないかと気づきました。まだ自分のなかで答えが出そうにありませんが,時間をかけて自分なりの福祉観を見つけていこうと思います。
  • 「社会福祉」という言葉を軽んじていたなと思いました。「共助」という言葉の意味を,わかっているようでわかっていなかったと気づかされました。社会福祉の歩みについても,知らずに現場で働いていたことを恥ずかしく思いました。

●社会保障論

  • 福祉の職で働く者は,with you「あなたと共に」という姿勢で利用者に寄り添わなければならない,とあらためて思いました。社会保障は,その対象者を支えるだけではなく,実はその周りに生きている人のことも支えていることに気がつきました。高齢者=保護される存在としてとらえるのではなく,生きがいを持ち,一生涯現役でいられるような世の中が必要であり,一人一人がそういう意識を持つことも必要です。日本は超高齢社会ですが,物の見方によっては明るい世の中でもあると思いました。
  • 個々人の暮らしやすさと社会全体の望ましい方向とは,合致しないこともあるかもしれませんが,安心できる社会が継続していかなければ,個別の事例にいくら対応しても,根本的な解決にはならないのだろうなと思いました。そのときどきの背景に考慮しながら,支援や学びに取り組んでいきたいと思います。

●就労支援サービス論

  • 就労していないのは,本人の問題ではなく環境の問題だと繰り返されていたことが印象的でした。「社会福祉援助技術論」など,他の科目でも「システム」を強く意識します。ソーシャルワークが,人と環境の接点への介入であると定義されるのは,就労支援においても澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】な視点であると感じました。
  • 「職と業」障害者の人たちが就労するにあたり,自らの個性や能力を十分に発揮できない仕事についても,目標(旅行に行くなど)を達成することを生きがいにすることもできるという点が印象に残った。

●特講?社会福祉学2(連続的ケアと地域生活モデル)

  • 一人になっても住み慣れた環境で自分らしく豊かに生きていけることが講義内容から伝わり,もっと早く地域密着型の考え方を勉強したかったと感じました。大変講義内容が豊かで,今後の人生に勇気をいただきました。
  • 地域生活ケアや小規模多機能という話は,テキストで読んでいると,どこか絵空事?理想論ではないかという思いがあったが,現場で実践され,最前線を走っておられる先生の講義や映像に触れて,現実はこうなっているのかと,目が覚めました。

●特講?社会福祉学13(福祉産業論)

  • 介護の現場にいると,利用者の方はこの施設を選び,対価を支払ってくださって,このサービスを受けているのだという感覚を忘れてしまっているなと,反省させられた。利用者の方の対価に見合ったサービスを提供していかなければならないと感じた。

●カウンセリング演習I

  • 先生のおっしゃっていたように,さまざまな人とのセッションを通して良くも悪くも自分の中に感情が起こってくる。そのときは,一所懸命で通り過ぎてしまったが,後からゆっくりとなぜそのような感情が起こったか考えてみたいと思った。
  • 「長く生きて多くの経験をしている人の方が,自身の準拠枠で考えてしまいがちになる」という先生の言葉が,“目からうろこ”でした。カウンセリング業務は,多くの経験と知識のある人の方が向いていると思っていました。「○○相談」と「カウンセリング」の違いがここにあるのかな,と思いました。

●心理アセスメント

  • 対人援助を行う際のアセスメントの必要性を感じた。心理臨床家の視点から,異常そのものだけに視点をあてるのではなく,相対的に捉えることで,クライエントが求めていることや,心の内部を理解できることを改めて実感できた。
  • 正常と異常の判断について,とても考えさせられました。私は小学校で働いていますが,どの子にも同じように接しているつもりでいましたが,無意識的に判断しているというお話をきいて,気をつけていきたいと思いました。

●産業カウンセリングII

  • 事例検討の学習を通して,インテーク面接で家族歴,生育歴,病歴,職場の役割などの情報の澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】性を理解することができた。グループ検討することで,その澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】性を実感することができた。
  • クライエントに関わる上で,準拠枠を広げることも大事だが,同時に推測で応答してしまう危険性も大きいので気をつけなければいけないと思った。

●聴覚障害教育

  • 聴覚障害教育は,社会の流れに翻弄されていると思いました。指導者によって子どもたちも変わる様が見てとられ,豊かなコミュニケーションの中で子どもたちが生き生きとする様が,講義中に見たVTRから感じられました。
  • ビデオなどで様々な事例を見せていただいたり,具体的な知識や指導法について話してくださったりと,聴覚障害教育に携わったことのない私にとっても非常にわかりやすく,勉強になりました。

●心理学概論

  • 理論の提唱者の生活環境や時代背景を教えていただき,そのまま私たちの生活に使えるものかどうか,立ち止まって考えることもしていただき,心理学が実学で,福祉の仕事をする際の核になるものだと改めて考えさせられた。
  • テキストや参考文献だけではつかめない,心理学の理論のフィールドのようなものが見渡せて,とても参考になりました。「人の外見,表面を見て,その人がわかるはずもない」との言葉が,とても印象的でした。

●基礎演習

  • “課題,問題点をまず明確に”というアドバイスをいただき,日頃の自分が書いているレポートに大変参考になりました。経験豊かな他の受講生の方々の意見に,また視野が広がりました。
  • 楽な気持ちで受講できました。いろいろな環境の中にいる人が,目標を持ち,勉強している姿に感動しました。

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