2019/01/10 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅰ

1月10日、6限の実習指導Ⅰでは、春季保育所ボランティア関連書類の記入方法について、利根川智子先生からご指導いただきました。

はじめに春季保育ボランティア学習における提出書類が配布されました。学習記録とその書き方についての書類、場面考察レポートについての書類、指導計画についての書類の4種類が配られました。

最初に学習記録についての説明がありました。
【保育所の概要】については、夏季保育所見学と同様な部分が多く、保育所の沿革はその意味を調べてから書くようにするとの指摘がありました。調べても分からない際は白紙のままにするのではなく「無記入」と記入するなど、細やかに指導していただきました。

【学習にあたっての目標と抱負】については、ボランティア学習に臨むにあたって自身の目標や抱負を具体的に記入します。この欄は実際に実習の際、添削担当の保育士が実習生の実習に臨む態度を判断するために必ず目を通すため、誰が見ても分かりやすいかつ自身の実習に対する意欲?態度が伝わるように記入するのが良いとおしゃっていました。また、ボランティア学習が3日間であることを念頭に置き、保育資格を志すものとして適切かつその期間で達成できる目標を立てるとよいとおしゃっていました。あまりにも壮大な目標にしてしまうと達成不可能になってしまい、ボランティア学習で得られたものが不透明になってしまいかねないので、留意する必要があります。

【全学習を通しての感想と反省】については、上記の目標と抱負に照らして、3日間を通して自身の取り組みや学びがどうであったかを省みるとともに、反省点や評価、自らの課題を見つけ、今後どのように取り組んでいくかなどの展望を考え記入します。また、目標や抱負にはなかったボランティア学習中の気付きなどを記入すると実習に活かしやすくなります。

【日誌】については、ボランティア学習先で観察対象とする園児を一人決め、対象児の活動を具体的に記載し、それに対しての保育者の意図や配慮及び指導援助を記載していきます。その子に保育者がどのような意図をもって関わっていたのかが明確になるように留意する必要があります。「~してあげる」などの言葉の記入は一見問題がないようにも思えますが、保育者の仕事としては適切ではないとおしゃっていました。一つ一つの言葉遣いをしっかり吟味して書いていくようにするとよいとおしゃっていました。また対象児や保育者の仕事内容ごとに線などを引くとより分かりやすい活動記録になります。その保育の意図や背景を体系的にまとめて記入するとよいとおしゃっていました。

続いて、指導計画についてです。配布された資料をもとに、ボランティア学習期間中に取り組んだことを子どもの活動?ボランティア学生の援助?環境構成などの視点から指導計画として記載します。具体的な例として絵本の読み聞かせや手遊びなどが挙げられます。しかし、そのような活動をする機会がなかった場合には、保育士の活動を一つ事細かに観察し記入します。保育士の行動ひとつひとつの意図も分かるように観察しましょう。

最後に、レポートの作成についてです。書き方としては夏季保育所見学と同様で、ボランティア学習の中で得た学びや取り組み、気付きなどをまとめます。3日分の内容なのでまとめるのは大変ですが、実習に向けての練習としてしっかり取り組みましょうとお言葉頂きました。

今回の指導を通して、ボランティア学習への意欲が高まったことと思います。一人一人がそれぞれの学びを得られるよう、気を引き締めていきましょう。

記事担当 五十嵐廉、大久保凪紗