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VOL.24 DECEMBER 2004

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ボランティアセンター

 ボランティアセンターの渡辺です。山の木々は色付き,雪もうっすら積もってきましたね。今回の「ボランティア体験記」のテーマは「笑い」。ボランティアで高齢者施設などを回って,ライブを行っている「落語研究会」にスポットを当てました。ごゆっくりご覧下さい。


■総合福祉学部 社会福祉学科(通学課程) 2年
 鈴木 基比古(すずき もとひこ)

 私は笑うことが好きで,それ以上に人を笑わせることが好きです。皆さんも笑っていると元気になったり,ストレスが解消できたりしませんか? 私は祖父が落語家で幼いころから高齢者施設を訪れたり,1000人以上の高齢者がいる前で噺(はなし)をしたり,笑いに関して非常に縁がありました。
 観客の皆さんが笑ったり,「がんばれ!」と檄を飛ばしたり,とても楽しそうにしているところを見て,もっと笑いを広めたいという気持ちが高まりました。ここから,昔からの日本の文化を受け継ぎながら,「笑いの交流会」をしたいという想いが強まりました。
 最近,笑うことが心と身体に良いという研究が医学的な根拠で裏付けられました。洋の東西を問わず昔から「心」と「からだ」,「心」と「病」が密接に関連していることがよく知られています。例えば,旧約聖書箴言(しんげん)17章22節には“喜びのある心は病をいやすが,霊(気持ちとか,気分という意味)が沈むと骨まで枯れる”と記載されています。
 2004年の春,私は落語研究会の会長となり,約50人という大人数を引っ張っていくことになりました。落語研究会では,年4回のライブを活動主体としています。今年は,ライブ以外に何か違う活動がしたいと考え,前々から「もっと笑いを広めたい!」「笑いの交流会がしたい!」という想いを抱いていたので,「笑いのボランティア活動(落研出前ライブ)」を行うことにしました。
 4月から活動を開始し,実に8件ものご依頼を頂きました。主に高齢者の方々へ落語を披露し,落語だけではなく,依頼者の方の様々な笑いのニーズに応えようと色物やレクリエーションも行いました。このボランティアは,落研メンバーの柔軟な対応があってこそ実現できたことであり,私一人では到底達成することはできなかったと思います。
 「落研出前ライブ」の構成は,落語を依頼された場合に出動する落語部が2人,二人漫才風落語やコントをする漫才部が4人,歌を歌ったり手品をしたり様々なレクリエーションを企画するレク部が10人,カメラでの撮影や広報活動をする撮影?広報部1人で構成されています。
 私の担当分野は2つあり,落語部と撮影?広報部を担当しています。落語部の仕事は日々新しい落語のレパートリーを増やし,腕をあげることです。また,何より舞台に立って観客を笑わせることが大切です。高齢者の方々と一体となって作り上げていくこの落語披露を今大学で学んでいることへつなげられればいいなと思いながら噺をしています。さてここで,どのような落語があるのかを少し紹介したいと思います。
 「寿限無」→落語の中でも,有名な噺の1つが,この寿限無でしょう。寿限無,寿限無,五劫の摺り切れず,海砂利水魚の水行末,雲行末,風来末,食う寝る所に住む所,薮ら柑子のぶら柑子,パイポパイポ,パイポのシューリンガン,シューリンガンのグーリンダイ,グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助……。という長い名前が繰り広げるこっけいな話。
 「転失気」→和尚様が,お腹が張って苦しいので,お医者さんに相談します。容態を診た医者は,和尚に転失気はあるかと尋ねます。和尚様は,医者の言う転失気の意味が分からない。ところが,この和尚さん,いたって負け惜しみ強い方でございまして,「わからない」と言うことができません。その場はなんとか取り繕ったものの,さて,「転失気」とはなんぞや。これは,知ったかぶりの落語です。気になる方は「落研出前ライブ」をご利用ください。
 このほかにもレパートリーは10以上あり,「この落語が聞きたい」と言われたらすぐに対応できるように日々鍛錬中です。
 次に広報分野ですが,今年始めたばかりの企画ですのでボランティアセンターのご協力を頂きいくつか仕事をすることができました。その後,クチコミで広がり様々な地域で披露することができるようになりました。今後はインターネットでサイトを立ち上げ,認知度を上げていきたいなと高めています。
 活動を始めて一年が経とうとしています。私たちはすべての観客に「たのしかった」「またみたい!」と言っていただけるように努力を重ねた活動をしていきたいと思っています。毎日の生活で新しい刺激が欲しいと思ってる方の元気の素となれれば幸いです。
 私が始めた笑いのボランティア「落研出前ライブ」を東北の方々に知っていただくことを目指して,様々な方に「笑い」を提供したいと考えています。
 私たちの活動について,ご質問やご感想がありましたらボランティアセンターまでご連絡下さい。また,落研出前ライブを注文したい方もお気軽にご連絡ください。

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