本学と七ヶ宿町とは、七ヶ宿町の地域資源を活用した人材育成と町の再生に関する協定を締結しました。
河北新報記事 平成24年11月2日
総人口 | 1,669人 2012年5月31日現在 |
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総世帯数 | 703世帯 2012年5月31日現在 |
男女別人口割合 | 男性825人(49%) 女性844人(51%) |
高齢化率(65歳以上) | 43.8% 平成22年4月1日現在 |
人口減少の推移 | 平成18年4月1日 1,905人 平成19年4月1日 1,888人 0.9%減 平成20年4月1日 1,851人 1.9%減 平成21年4月1日 1,807人 2.4%減 平成22年4月1日 1,744人 3.5%減 |
森林の面積 | 24,075ha(町の総面積の92%)(1ha=100a=10,000 ㎡) |
田畑の面積 (農地基本台帳面積) |
田383ha(遊休118ha) 畑418ha |
東北の中山間地域は、過疎化、高齢化が進んでおり、仙台市の飲料水の供給源となっている宮城県刈田郡七ヶ宿町もその例外ではない。
七ヶ宿町は、その92%が森林であり、遊休田が118haもある。昭和20年に約5300人であった人口は、現在約1670人であり、毎年数%の人口減が続いている。高齢化率(65歳以上)も約44%と高齢の町となっている。
本学は、七ヶ宿町の茂ケ沢地区に57haの森林を保有している。その地区は、豊かな森林地区であり、標高約1,000mの蓬沢山から発する七ヶ宿町で最も長い沢である茂ケ沢(川)が流れている。その沢は奥入瀬川のような清流であり、それは、七ヶ宿の田畑につながっている。
本学は、本学が保有する森林と隣接する町有林や田畑、歴史、人等七ヶ宿の地域資源を活用し、自己成長の実感を与えながら知心躰の均衡のとれた社会性と主体性を持った有為な人材を育成する。
学生が地域住民と共に林業や農業に携わりながら、学生自身が学ぶとともに、地域の高齢者を含む住民も、共に働くことで生涯現役を貫き社会保障費を減らし、若者の教育に貢献することとなる。
また、小中高校、大学、企業等が自然体験学習?研修等で地域資源を活用する。都市部、教室だけが学びの場ではない。過疎?高齢に悩む田舎=日本の原風景のある田舎で、先祖代々受け継がれてきた森林や田を守り続けることで、日本人の歴史、精神、価値観を心と躰で学ぶことになる。
「学びが地域社会を創造し、地域資源が人を育む」取組みである。
この取組みを実現するためには、一教育機関、一自治体だけではなく、民間企業や趣旨に賛同する人々の協力が必要不可欠である。この取組みを大学、自治体、民間企業、住民が協力して実行することにより「家族?地域の絆」が深まり、心豊かに暮らせる地域=七ヶ宿町が再生する。
そして、この取組みが全国の中山間地域活性化のモデルとなることを願う。