2021/10/21 保育士?幼稚園課程

保育実習指導Ⅱ

10月21日(木)6限の保育実習指導Ⅱでは、「実習の振り返りを通して、保育者としての力について考えよう」と題しまして、利根川智子先生よりハイブリット形式(※1)で講義が行われました。
※1…対面授業形式およびオンライン同時双方向型の2つを用意し、学生はいずれかの形式で受講するかを選択して、講義を受講する形式。

まず始めに、Googleホームのチェックリストにて保育者の省察力についてのアンケートを行いました。AIと聞くと人工知能を思い浮かべる方も多くいらっしゃると思いますが、それとは異なりこのAIは【アプリシエイティブ?インクワイアリー】の略語で、大規模型対話技法のホールシステム?アプローチの一種であるものです。本日を含めた3回の講義では、このAIによるアプローチを取り入れながら対話(話し合い)を中心とした活動を行います。

<今後のAIの展開>
?第1回目(10月21日):ペア/トリオでインタビューを実施
?第2回目(10月28日):6人程度のグループを作成し、インタビューから作成したストーリーを紹介する。また、ストーリーの内容から、全員に共通するキーワードを探す
?第3回目(11月4日):グループ発表

本日は第1回目の内容ですので、ペア/トリオでインタビューを行いました。インタビューの内容は下記のとおりです。
①実習によって経験した、「心に残った出来事や実践」
②ポジティブな発見や保育者としての育ちについての考え
?将来ステキな頼れる“先生”になるためには、これから何を学び、どのようになる必要があるのか

このインタビューを行うにあたってのポイントとして、聞き手の学生は、話を聞きながら自分の体験などをもとに他の見方を探すなどをして、ストーリーを引き出せるようにすると良いでしょう。
また、話し手の学生は、エピソードだけではなく、その背景(周囲の様子、雰囲気、子どもや実習生本人の気持ちなど)やそれまでの経緯、得られた示唆など、ストーリー化できるように、語ることが大切です。
講義を行う利根川智子先生
講義を行う利根川智子先生
次に、ペアワークの準備が出来た学生から実際にインタビューを行いました。1組のペアのインタビュー内容の一部を紹介いたします。

①実習によって経験した、「心に残った出来事や実践」
朝の自由遊びの時間に空箱と多くのガムテープを使用して船を作っている男児がいた。しかし、園では、ガムテープをたくさん使用してはいけないという約束があったため、実習生は、男児にどのような声掛けが最適か悩んだ。

②ポジティブな発見や保育者としての育ちについて考え
保育者は、男児との会話から水が入らないようにするためにガムテープを多く使用して補強していたとわかった。そこから、男児の姿をクラスの子どもたちに紹介し、目的をもって使うことは、さまざまな素材の性質に気が付く機会になるため、使っても良いと伝えた。実習生は、子どもの作った結果だけではなく、なぜそのようにしているのかという視点を持つことが大切であると学び、成長することが出来たという。

③理想の保育に近づくには、どのようなことを今後していくと良いのか
子どもの遊びを注意深く観察することの澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】性を再確認し、遊びの目的を推測できるようになりたいと考えた。
 
ペアワークの様子
ペアワークの様子
最後に、本日のインタビュー内容を次回までにパワーポイントにまとめることについて、確認を行いました。
実習中の体験を共有することで、自分では思いつかなかった発想や、新たな発見があり、また共有を行うことでより多くの学生が学べる機会になると思います。
利根川先生からのお話にあったように、インタビューを行ううえでのポイントを意識しながら、来週のグループワークにも望めると良いですね。


記事担当:島貫莉花子、末永あかり