TFU保育士?幼稚園課程 TFU保育士?幼稚園課程

2017年度卒業 佐藤愛実さん 幼稚園教諭

佐藤愛実さんは、今年で保育者3年目となるTFU保育士?幼稚園課程を卒業された先輩です。昨年度は、TFUでの保育実習指導にもお越しくださり、講義もしていただきました。
今回は佐藤さんから、学生時代のことや、就職活動の方法、就職後のことなど、さまざまなお話を伺いました。ぜひ、お読みください!

(1)就職先はどのような園ですか。
幼稚園という集団の中で、直接的な体験を通して「生きる力」を育むことを大切にしています。幼児は、教師が設定した活動をこなすのではなく、友だちや教師と話し合いながら日々の活動を展開していきます。「こうやったらどうかな?」「どうなるんだろう?」といった幼児の興味や気づきをもとに、「やってみたい!」という意欲や挑戦する気持ち、悩みながらも最後まで取り組もうとする姿勢を見守り、援助し、一緒に考えながら保育を行っています。他の園とは少し違って、発表会も、日々の製作物も、年度や学年、クラスの中でも同じコト?同じモノが1つとしてありません。我が職場は、配慮が必要なお子さんも含めて、幼児それぞれの個性が発揮できる園だと思います。

(2)なぜその園を選んだのですか。
“子どもたちと教師が一緒に創る保育”という園の方針に深く共感したからです。教師の押しつけややらせではなく、幼児の主体性を大切にし、日々の遊びを学びに繋げる保育がしたいと思い、選びました。園見学に行った際も、子どもはもちろん、教師がとても楽しそうに、いきいきと保育をしていたのがとにかく印象的でした。
また、仙台市内の幼稚園、公共交通機関で通勤できる、バス添乗?預かりは担任以外の先生、退勤が早い、福祉大卒の先輩がいる、といった細かい希望条件も全て一致したためです。

(3)学生生活を振り返ってみてどんな4年間でしたか。
とても楽しかったです。学生のときは気付かなかったですが、毎日友達に会えること、自分の好きなこと(サークルやバイト、旅行等)が好きなようにできること、色々なことに挑戦できる時間があることなどが、どれだけ楽しくて、自由で、刺激的な毎日だったか、今になってとても感じます。きっと辛かったこともたくさんあったはずなのですが、たくさんの友だちと、楽しく過ごしていたことしか覚えていません(笑)

(4)保育士課程で特に印象に残っていることはありますか。
みんな仲がいいことです。友だちを作るのが簡単ではない広い大学の中で、とりあえず全員なんとなく顔がわかるコースってなかなかないのではないかと思います。グループワーク等を通して、色々な人と話し、課題に向き合って、みんなで切磋琢磨し合う、保育士課程の雰囲気が大好きでした。
今でも、同じ研修に参加した友だちとそのままご飯に行ったり、こういうときどうしてるの~と悩みを相談しあったり、頻繁に連絡を取り合っています。

(5)就職活動は何月頃から開始して、どのくらいの期間行いましたか。
3年生の3月から、現在の園に就職が決まった11月まで、時間のある時に園見学に行っていました。4年生の夏にたくさん行っていたかと思います。

(6)具体的にどのような就職活動を行いましたか。
とにかく遊びや幼児の主体性を大切にしている園に就職したかったので、仙台市内の幼稚園のホームページをひたすら調べて、“遊び中心”“幼児の主体性”といったキーワードがある園にアポを取り、見学やボランティアを行いました。
園見学のプロジェクトの中で、幼稚園を希望している友達と一緒に見学に行ったり、情報共有をしたりしながら進めていました。

(7)実際に就職してみてどうですか。
幼児との関わり方、行事の進め方等、園で決まっていることはたくさんあるので、自分がしたい保育を、自分のしたいようにできるわけではありません。それでも、ご指導を頂くたびに園の方針に何度も共感させられ、子どもの成長を感じるたび、そういう考えのこの園に就職できてよかった、と心から思います。
大変なことももちろんたくさんありますが、子どもたちと一緒に考え、悩み、創り上げていく日々の保育は、やっぱりとても楽しいです。

(8)就職後、保育士課程での学びが活かされていると思うことはありますか。
学生のときは、グループワークの課題多すぎ…大変…と思っていましたが、今振り返ってみれば、一人ではなく友達と一緒に課題に取り組めるのはとても心強く、何より楽しい時間だったと思います。そして、自然と仲間同士で対話が生まれ、様々な保育観に触れる中で、自分の保育観が確立していきました。とても刺激を受けました。
自分の考えを言葉にして相手に伝えるという経験は、社会人になってから、とても生かされていると感じます。私の勤める園でも、園内研修等で自分の意見を出す機会がたくさんありますが、考えていることを言葉にして他の先生に伝えたり、文章にまとめたりすることはとても難しいです。
大学のときに、たくさんの対話の経験をさせて頂いていて、本当によかったなと思います。

(9)保育士課程の学生へのメッセージをお願い致します。
とにかく自分のやりたいことを好きなだけやって、友だちといっぱい喋って、いろんなことに挑戦をして、楽しい学生生活を送ってください!
社会人はとにかく時間がありません!(笑)
学生のときにできた友達や、辛かった経験は、社会人になってからとても心強い、自分の力になると思います。私も、特に1年目で辛かったとき、たくさん助けてもらいました。
私もまだまだうまくいかないことだらけですが、子どもたちは毎日笑顔いっぱいで、やっぱりとっても可愛いです!
子どもたちのために、一緒に頑張りましょう!
学生生活、楽しんでください!

記事担当:千葉早姫