2021/10/12 福祉心理学科
【卒業生インタビュー】及川真奈さん(2014年 福祉心理学科卒)/ 臨床心理士 / 公認心理師
卒業生インタビューでは、様々な業界で、福祉心理学科、大学院福祉心理学専攻で修得した心理実践力を活かし、活躍している卒業生にスポットを当てて紹介します。
今回の卒業生インタビューは、及川真奈さん(宮城県出身)です。及川さんは、澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】総合福祉学部福祉心理学科卒業後、東洋英和女学院大学大学院を修了し、臨床心理士と公認心理師の資格を取得されました。現在は、東北大学工学研究科カウンセリングルームでカウンセラーとして活躍していらっしゃいます。
— 現在のお仕事を目指したきっかけについて教えてください。
高校生のとき、人から相談を受けることが多かったこと、教育現場で教員とは別の視点で子どもを支えたいと考え、漠然と臨床心理士に興味を持ち始めました。実際にスクールカウンセラーをされている方にインタビューをし、人の話を聞いていくことの難しさを学び、難しい仕事だと感じましたが、心理学を学ぶことを決意しました。
学生相談に関わり始めたのは大学院生のとき学生相談室でアルバイトをしたことがきっかけです。受付という立場でしたが、実際に学生さんと関わり、悩みながらも少しずつ前を向いていく過程に携わっていくことに魅力を感じました。元々はスクールカウンセラー志望でしたが、自分がどう考えているか、どうしたいかを言葉を通して表現出来る年代との関わりに面白さを感じ、現在も学生相談のカウンセラーとして働いています。
— 学生時代の経験で、現在のお仕事に活かされていることはありますか?
私は大学時代に震災ボランティア、適応指導教室でのボランティアなどさまざまなボランティアをしました。子どもと関わることが多かったですが、その中でたくさんの大人とも関わることが出来ました。教育現場で働くと子どもと関わるのはもちろんですが、大人との関わりも大切になってきます。相談室に連れてこられるのは保護者の方ですし、教職員の方々と一緒にサポートしていくことも少なくありません。自分より年上の方々も多い中、どのように関係を作っていったら良いか学べるいい機会となりました。また、仮設住宅や適応教室などすでに出来ている集団に入っていくことが多くありました。皆さんが生活している場に入り、少しずつ関係性を作っていくことは学校現場で働く上で必要になっていくので、学生のうちから経験出来たことは良かったと思います。
— 学生相談室のカウンセラーとして働いていらっしゃると伺いました。一日のスケジュールを教えてください。
まず、出勤をしたら面接の準備をします。これまでの記録を読み返し、その日お会いする上でのポイントを確認します。9:30から面接が始まります。面接がないときには記録の作成や振り返りを行います。私の職場には修学上の相談にのる先生方もいらっしゃるため、連携している学生さんについて情報共有を行ったり、新たに面接依頼を受けることもあります。13:30から午後の面接が始まります。時期にもよりますが、1日平均2?3件面接を行っています。会議があるときは所属学部へ報告をしたり、定期的に他のキャンパスにいる相談員とミーティングを行って情報共有をし、一緒に対応について検討することもあります。最後にその日の整理、次の日への準備をして仕事を終えます。
— お仕事の魅力は何ですか?また、どのような時にやりがいを感じますか?
大学生はさまざまな経験をする時期です。日常的なことから“自分とは?”ということなど、学生相談で扱う相談内容は幅広くなります。最初は暗かった表情が明るくなったり、笑顔が増えると、私自身も嬉しくなります。どうしたらいいのか答えを求めている学生は少なくありませんが、こちらがアドバイスをしなくとも一緒に考えていく中で自ら気づいていくことも多いです。どんな人にも困難を乗り越える力があることを実感させられます。次第に発言も前向きになり、自分の中で解決方法を見出していく過程に寄り添えることが学生相談に関わる魅力だと思います。
— 及川先生が心理職として働く上で、大切にしていることはどのようなことでしょうか?
同じような相談内容に聞こえても、それぞれ困っていることは違います。間違った理解をしないように、自分の中での先入観に当てはめることなく1人ひとりを分かろう?知ろうとする気持ちをもってお話をうかがうようにしています。しっかり話を聞けているかどうかは、なかなか自分では気づきにくい面もあります。そのために、自分と相手の中で起きていることを客観的に見ることを心がけていますが、難しいことですし、まだまだだなと思うことも多いです。
— 臨床心理士や公認心理師をめざしている後輩へメッセージをお願いします!
大学生活はいろいろなことに打ち込める最後のチャンスです。ボランティア、サークル、アルバイトなどたくさんの経験をしてほしいと思います。失敗だと思えることも成長につながることがあるので、恐れずにチャレンジしてほしいです。今はなかなか新しいことに挑戦しづらいかもしれません。ですが、何かを始めるのに遅い?早いはありません。自分が“何かをしたい”と思えば助けて下さる先生方がいらっしゃいます。そして、それぞれの夢に向かって頑張っている同期がいます。大学での出会いを大切に、よりよい大学生活を送ってもらいたいと思います。
心理士としての仕事は簡単ではないですし、日々勉強が続く仕事ではありますが、人の変化に寄り添える貴重な仕事だと思っています。いつか皆さんと一緒に仕事が出来ることを楽しみにしています。
及川さん、ありがとうございました!
高校生のとき、人から相談を受けることが多かったこと、教育現場で教員とは別の視点で子どもを支えたいと考え、漠然と臨床心理士に興味を持ち始めました。実際にスクールカウンセラーをされている方にインタビューをし、人の話を聞いていくことの難しさを学び、難しい仕事だと感じましたが、心理学を学ぶことを決意しました。
学生相談に関わり始めたのは大学院生のとき学生相談室でアルバイトをしたことがきっかけです。受付という立場でしたが、実際に学生さんと関わり、悩みながらも少しずつ前を向いていく過程に携わっていくことに魅力を感じました。元々はスクールカウンセラー志望でしたが、自分がどう考えているか、どうしたいかを言葉を通して表現出来る年代との関わりに面白さを感じ、現在も学生相談のカウンセラーとして働いています。
— 学生時代の経験で、現在のお仕事に活かされていることはありますか?
私は大学時代に震災ボランティア、適応指導教室でのボランティアなどさまざまなボランティアをしました。子どもと関わることが多かったですが、その中でたくさんの大人とも関わることが出来ました。教育現場で働くと子どもと関わるのはもちろんですが、大人との関わりも大切になってきます。相談室に連れてこられるのは保護者の方ですし、教職員の方々と一緒にサポートしていくことも少なくありません。自分より年上の方々も多い中、どのように関係を作っていったら良いか学べるいい機会となりました。また、仮設住宅や適応教室などすでに出来ている集団に入っていくことが多くありました。皆さんが生活している場に入り、少しずつ関係性を作っていくことは学校現場で働く上で必要になっていくので、学生のうちから経験出来たことは良かったと思います。
— 学生相談室のカウンセラーとして働いていらっしゃると伺いました。一日のスケジュールを教えてください。
まず、出勤をしたら面接の準備をします。これまでの記録を読み返し、その日お会いする上でのポイントを確認します。9:30から面接が始まります。面接がないときには記録の作成や振り返りを行います。私の職場には修学上の相談にのる先生方もいらっしゃるため、連携している学生さんについて情報共有を行ったり、新たに面接依頼を受けることもあります。13:30から午後の面接が始まります。時期にもよりますが、1日平均2?3件面接を行っています。会議があるときは所属学部へ報告をしたり、定期的に他のキャンパスにいる相談員とミーティングを行って情報共有をし、一緒に対応について検討することもあります。最後にその日の整理、次の日への準備をして仕事を終えます。
— お仕事の魅力は何ですか?また、どのような時にやりがいを感じますか?
大学生はさまざまな経験をする時期です。日常的なことから“自分とは?”ということなど、学生相談で扱う相談内容は幅広くなります。最初は暗かった表情が明るくなったり、笑顔が増えると、私自身も嬉しくなります。どうしたらいいのか答えを求めている学生は少なくありませんが、こちらがアドバイスをしなくとも一緒に考えていく中で自ら気づいていくことも多いです。どんな人にも困難を乗り越える力があることを実感させられます。次第に発言も前向きになり、自分の中で解決方法を見出していく過程に寄り添えることが学生相談に関わる魅力だと思います。
— 及川先生が心理職として働く上で、大切にしていることはどのようなことでしょうか?
同じような相談内容に聞こえても、それぞれ困っていることは違います。間違った理解をしないように、自分の中での先入観に当てはめることなく1人ひとりを分かろう?知ろうとする気持ちをもってお話をうかがうようにしています。しっかり話を聞けているかどうかは、なかなか自分では気づきにくい面もあります。そのために、自分と相手の中で起きていることを客観的に見ることを心がけていますが、難しいことですし、まだまだだなと思うことも多いです。
— 臨床心理士や公認心理師をめざしている後輩へメッセージをお願いします!
大学生活はいろいろなことに打ち込める最後のチャンスです。ボランティア、サークル、アルバイトなどたくさんの経験をしてほしいと思います。失敗だと思えることも成長につながることがあるので、恐れずにチャレンジしてほしいです。今はなかなか新しいことに挑戦しづらいかもしれません。ですが、何かを始めるのに遅い?早いはありません。自分が“何かをしたい”と思えば助けて下さる先生方がいらっしゃいます。そして、それぞれの夢に向かって頑張っている同期がいます。大学での出会いを大切に、よりよい大学生活を送ってもらいたいと思います。
心理士としての仕事は簡単ではないですし、日々勉強が続く仕事ではありますが、人の変化に寄り添える貴重な仕事だと思っています。いつか皆さんと一緒に仕事が出来ることを楽しみにしています。
及川さん、ありがとうございました!
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