2022/01/26 情報福祉マネジメント学科

学生活動紹介:消防アプリ開発プロジェクトチームの活動報告

学生活動紹介<不定期更新>
学科の学生たちがどんな活動を行っているのかを紹介します。
第3回目となる今回は情報福祉マネジメント学科の桑原真弓ゼミ生が取り組んでいる消防アプリ開発プロジェクトチームの活動報告です。

情報福祉マネジメント学科では、本学が仙台市消防局と締結している「地域消防力の向上等に関する協定」に基づく官学連携事業に、学生が主体となって参加しています。

2021年3月に卒業した学生が在学中に開発した「消火器?誘導標識点検アプリKIKATTO?キカット?」は、2019年11月より全国に向けて公開を続けていますが、現在に至るまで一度も休止することなく運用を継続しています。

活動は後輩たちに引き継がれ、今春、卒業予定の4年生は、KIKATTOの安定した運用を支える保守点検と、アンケートを通じて使用した方々より要望があった点について、それに応える形での改善作業や説明動画の作成等に取り組んでいます。

社会で活用されているホームページやアプリなどには「不具合が絶対に起こらない安定した運用」や「誰にでもわかる使い易さ」が当たり前に求められますが、その便利さの裏側には、公開前はもちろんのこと、運用中にも続けられる様々な検証作業と細部にわたる微調整という外からは見えない支えがあって成り立っています。使用する側からは見えない「モノづくりの裏側」を在学中に体験できるこのプロジェクトでは、さらにその作業に取り組むことで「見えない力」が学生たちを日々成長させています。
作成中のゲームを仙台市消防局の方に操作していただいている様子
作成中のゲームを仙台市消防局の方に操作していただいている様子
先日の仙台市消防局の方々を招いた月に一度の定例会議では、発表内容のみならず、発表に向けて準備する姿勢についてもお褒めの言葉をいただきました。学生たちにとっては、発表内容に力を入れるのは当然なのですが、発表前の準備段階については特に意識したわけではありませんでした。でも、人は意外と見ているものなのです。

本プロジェクトを通して、社会でも通用する取り組む姿勢や、良い印象となる立ち居振る舞い等が当たり前の習慣となり、それが無意識な所作として身に付くとしたら、こんな嬉しいことはありません。定期的に社会人の方々と接する機会を重ね緊張しながらも、いつの間にか成長を遂げていた学生の姿を目の当たりにし、ひっそりと喜びを感じた瞬間でした。

人から教えられたり自ら学ぼうとしたりして獲得していく知識や技術とは異なり、無意識の習慣になっているものは、ふとした瞬間に出てしまうものです。良くない癖と自覚していても、何かに気を取られた時にうっかりとやってしまった、なんてこともあるでしょう。もちろん、見た目や第一印象のみで判断するのは良いことではないのですが、良い印象は本来の力をより底上げしてくれる効果があるのは確かです。
なお、KIKATTOの特長をより多くの方に理解していただくことを目的とした短い紹介動画の作成が進んでおり、近日中に公開予定です。また3年生は、未就学児対象の防災に対する意識付けを目的とした「防災ゲーム」の開発を進めており、本学のマスコットキャラクターである福丸と福姫が消防士となって登場する予定です。ゲームは全て学生たちのオリジナルなので、ゲームに挿入するイラストの試作にもチャレンジしています。

学びという「見えない力」は、何かができるようになるという「見える力」になって初めて自覚できます。これからも情報福祉マネジメント学科の学生たちの「見える力」を随時公開していきます。

仙台市消防局のみなさんと今年度の消防アプリ開発プロジェクトチームメンバー
仙台市消防局のみなさんと今年度の消防アプリ開発プロジェクトチームメンバー
定例会議の様子
定例会議の様子
福丸が放水している開発中のゲーム画面
福丸が放水している開発中のゲーム画面
学生たちが試作した様々なタッチのロケット画
学生たちが試作した様々なタッチのロケット画

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